バイクレンタル屋を後にして意気揚々とあちこちを走り回った
スクンビット通り~ラチャダピセーク通り~ラマ9等々

せっかくなのでナナプラザに行ってみた
既に何回も訪れていたのでちょこっと覗いて帰るような感じ
この時はこの周辺の道路は一方通行やUターン禁止など気をつけないといけないという事を判っていなかった・・

ナナプラザを後にしてスクンビット通りの交差点で右折しようとする・・
うっかりしていたが(本当に私はタイでの交通ルール、運転を舐めていた)ここは右折禁止だった・・

曲がった先には警察官が
『へい!!いらっしゃい!!』と言わんばかりに立ちふさがていた
『STOP!!STOP!!』と制止を促す。こうなればもう袋の鼠、観念した

とっさにすっとぼけて、謝って注意だけ受けて逃がしてもらえないかと考えた

お互い英語はそう堪能では無かったのでコミュニケーションでお互い少々戸惑う・・
そして『YOU DRINK?』と聞かれたので『NO!!I DON'T!! SO I CAN'T DRINK ALCOHOL!!』
(実際私は普段全然飲酒はしない)

ここで飲酒運転で弱みを握りたい警察官は残念そうに見えた
そして問題の『DO YOU HAVE LICENCE?』と尋ねられて『SORRY I LEFT THAT HOTEL』(ホテルに置いてきてる)と答えた※実際は無免許だ
彼は『ではお前はここから動けない。どうするよ?』と言ってきた
仕方がなく、『I HAVE NOW JAPANESE LICENCE ONLY...』と言って日本の運転免許証を意味が無いのは判りつつ見せた

彼は嬉しそうに『YOU DON'T HAVE LICENCE IN THAI!!』
そして『YOU MUST COME POLICE OFFICE!!』(お前警察署で処分を受けなければいけない!!)とのこと。この時彼は本当に嬉しそうだった

そして・・・
『I CAN HELP YOU.....』
この時の話がちゃんと聞き取れなかったんですが、俺はお前を助けてやろう。
幾ら出せるんだ?的な事を言っていた

お~これが噂に聞くワイロ要求か~!?
(変な話、軽く感動?した)

【I CAN HELP YOU】メチャクチャ印象に残った
いかにも【お前の為に助けてやるんだ。有難いと思うんだな】と言う雰囲気
警察署の顔つきと言うか雰囲気も鼻息が荒い感じ・・

しかし、そんな事を言われてもこっちは相場も解らない・・
なので私から聞き返した
『HOW MUCH YOU WANT?』
彼は『UP TO YOU....1000、500、300』とだけ言うので
『I CAN PAY 300...(約1000円)』
警察官は軽くそれっぽっちかよ!!と言う仕草、かぶりを振ったが300でOKらしい
私はタイで無免許運転で捕まってもそもそも罰金もさほどの額でもなく
一度それを支払うとその振り込みの領収書で次回捕まったときでも無免許運転で捕まるのを免れるような話を聞いた事もあったので別に捕まっても良いような気もしていたのだが、この時はこの場から早く去りたいという気持ちが強く、300バーツを渡してさっさと決着をつけたいと思っていた

そしてズボンのポケットから300バーツを取り出して
とっとと持ってけ!!と言わんばかりに目の前に出してやった
『NO!!YOU HIDE!!』(馬鹿やろう!!隠しやがれ!!と言う感じ)
公然と金の受け渡しを見られるのは嫌らしい
意外とこういう事は気にするのかとちょっと面白かった
彼は私にバイクのシートを開けさせてその座席の内部の収納スペースにここに金を入れろと言う
私は周りを気にしながら300バーツをその部分に置いた(周辺からその金の受け渡しは確実に見えない)

彼はそれを犯則チケットを切るようなふりでクリップボードに書類にペンで何か書き込むふりをしながらクリップボードの下からこっそり手を伸ばして300バーツを受け取っていた

この時、正直思ったのは『ほんま獲ったなコイツ、しかもたったの300バーツ、日本円で1000円ぽっちやん。そんなんで自分の仕事のプライドを売ってしまうのか?』という事だった

でも・・よく考えてみるとどっちもどっちかな
賄賂を要求する不良警察官 対して 自分は無免許運転する不良外国人
権力をかざして賄賂を要求されても自分にも正義は欠片も無いか



タイでは無免許運転は少なくないという事もあって多数の外国人旅行者が無免許でバイクをレンタルしていますが、こういうリスクがありますので自己責任の覚悟を持ってご利用下さい
またイザという時に不良警察官のターゲットにならないように交通ルールはしっかりと守った方が良いですね
また、
見てすぐ外人とわかる顔つきだとターゲットにされやすくなるのでヘルメットはフルフェイスの方が良いですね


皆様もお気を付けください