工業高卒、2級建築士、普通自動車免許しか持たないクソ低スペックの元社畜だったけど恥覚悟で独立したら年収1000万は軽く超えた⑧ の続き

image58


未だに忘れられない出来事
2009年の大晦日、夕方電話が鳴った
千葉県市川にあるこの地域では誰もが知っている

土地の仕入れ~分譲~住宅の建築~販売まで行う
住宅系のデベロッパー
おそらく年間100棟前後は取り扱う規模の会社だ


あんた、ウチの受付で営業のチラシ置いていったらしいね?
住宅エコポイント出来るって?今日打ち合わせできる?あれ?でも今日、休業日?


私に休業日なんてものは存在しない
24時間365日、仕事があればどこにでも駆け付ける!!生きる為に!!

はい!!勿論出来ます!!今日、勿論伺えます!!

戦友の中古のオンボロウイングロードで駆け付ける
建築設計部門のTOP、役員でもあり肩書は常務
つまりこの方が決裁者なのでこの方を落とせば仕事になる
それどころかしっかりと信用を得る事が出来ればその後にも仕事は続いて貰える可能性がある

ウチがいつも依頼してる建築士事務所の先生はこの分野は
チンプンカンらしくてね
あんたが出来ると聞いたんだけど?
ウチは面倒くさい言事はやりたく無いんだけどね
お客さんがニュースで見たから使えるなら使いたいとか言ってるもんで・・
でもうちも全然分からなくてね
どういうものか?ウチの会社でも利用できる制度なのか?
出来るとしたらおたくに頼んだら幾ら掛かるのか?


相変わらず私は説明は下手だったけど
この業者の質問について、私の引き出しには答えを持っていたので
制度の説明(国の決定した予算額)、技術的な説明
住宅エコポイントの制度を利用するためには技術的な基準を満たし
国からの審査(実際は民間の評価機関)を受けて合格する必要がある
経費は掛かるがそれを得るメリットはかなり大きい

・住宅の購入者が喜ぶ製品(住宅)を御社は売る事が出来る
・同業他社と差別化が図れる
・住宅一軒ごとにエコポイント(30万円に相当)が得られる
・そういう基準を満たした住宅を販売する会社として
社会的な信用が上がる
・不動産としての価値が担保される  
 等々

また私に仕事を依頼する事で発生するメリット
・私の知識を最大限に提供する事でその制度を利用する為に必要な経費を縮小出来る
・一人の事務所で規模は小さいけれどその分素早く柔軟に対応出来る
・御社が制度の事を心配する必要は欠片も無く、何もかも私がフォローできる。制度の利用にあたって疑問があればすぐ呼んでくれれば飛んで来て説明、解決出来る(私に丸投げすれば万事OKご心配なく
)

説明が上手いかどうかは別として噓にならない範囲でハッタリも交えながら
とにかく私がその道でプロフェッショナルである事を伝える事は出来たと思う
常務が少し半信半疑な印象があったような気はした

しかしそれはおそらく
ウチの販売する住宅全部に30万分の付加価値(住宅エコポイントとして)が付く?
しかもこんなちっぽけな駆け出しの2級の建築事務所が出来ると言うのだけど信用して良いのか?

そんな印象を持っていたのでは無いかと思う

取り合えず私には実物件でこの業者のお客様が住宅エコポイントを利用したいという実物件の図面を受取り、常務に当事務所(私)からの御見積書を渡した

私に依頼頂けるようでしたらこちらの御見積書兼注文書に押印のうえFAX願います
そう伝えて後にした

部屋に戻った時、既に注文書の
FAXは届いていた

⇒続く