工業高卒、2級建築士、普通自動車免許しか持たないクソ低スペックの元社畜だったけど恥覚悟で独立したら年収1000万は軽く超えた⑩ の続き
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受注してからこの住宅エコPと言う政策に関して専門家レベルまで知識を高めた
ただここで色々苦労したのは政策と言うのは所管の省庁(今回のケースだと国交省)も
時間との闘いなので突然情報が公表されたかと思うと知らない間に修正されたりしてしまい
かなり振り回されるという事があった

客先に説明している事が後から覆るような事があれば信用問題に発展するし
状況によっては付与される筈のポイントが発行されない様な自体があれば補償問題にもなりかねない
失敗は許されないというプレッシャーが常に付きまとっていた為
かなりストレスは溜まった

だんだんTVや新聞等のメディアでも住宅エコPが話題に上げられるようになっていき
私も客先(住宅販売会社)にしっかりと説明をしていたので信用も得られるようになっていって手ごたえを感じていた矢先に打ち合わせの席で衝撃的な話を受けた

全棟住宅エコP標準装備で
販売していくからよろしく頼む
との事だった

この会社は年間およそ80~100棟程度の住宅を販売していたので
私の売り上げ見込みは300~400万弱となる

しかも同じように別に1社既に私が取り込んでいた同規模の会社にも
全棟住宅エコP標準装備で販売するのでしっかり強力サポートしてくれとの打診を頂いた

ある日客先に出向いた時に千葉街道に面する立派な社屋に

【全棟住宅エコP標準装備】の横断幕が掲げられていた時は思わず脱力して天を仰いだ
これでもうしばらく生きながらえそう・・

自分で言うのも何だが、2009年の年末時点で私が営業を掛けてこの政策を知る事となった客先はライバル会社に比べてかなり先手を取って営業戦略を展開できたのは間違いないと自負している

誰にも言葉にはしなかったが心の中で
『俺が!!このポンコツの工業高卒の底辺が!!学び!!客を動かし!!稼がせる!!』
と心に誓っていた

売上げ見込みは軽く500万を超える事となった

だけど・・今思い出してみると年間の売上げなんて考えていなかった
今思い返すと、こう言う計算が立った筈だったと思い出すという感じ・・

当時は明日の仕事があると言う事にただただ安堵していた
これでしばらく死にはしない・・という程度

また、住宅エコPの受注と併せて住宅エコPとは関係の無い案件も相談を受ける

コイツ変わり者だから他の設計事務所が出来ないこの仕事出来るかもしれない
みたいなノリであれこれ相談を受けた
経験の無い仕事の相談も全部受けて全部受注した
そして請けてから勉強してしっかり全部やり遂げた
特に 天空率 はとっつきにくかったが手応えがあった
独占で受注できたと言うのも大きかった

そんな矢先 2011.3.11 東日本大震災が発生する事になる・・


⇒ 続く